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Vol.4 第2章-2
他方、1931年のdisasterでは、容易な解決策は無かったが、ハイパーインフレーション(参考:In today’s debt crisis, Germany is the US of 1931 | @flindner23)などを引き起こした愚策の後の銀行のバランスシートの悪化が原因であると明白であった。メガバンクが崩壊した欧州が、小規模地域銀行が主体の米国での不安を煽って、崩壊に導いたと言える。
一つの解決策としては、1944年のブレトンウッズ会議(参考:Establishment of the Bretton Woods System | @AtlantaFed)での中心的議題であった、逆行しているカネの流れの封じ込めがあったが、民主主義の時代には難しかった。
もう一つは、1930年代にゴットフリート・ハバーラー(Gottfried Haberler (by @mises))など何人かから指摘された、固定為替制は通貨危機に対して脆弱であるので、為替変動制に移行することであったが、金融制度の未発展国の国民は自国では自国通貨を長期的に調達することができず、常に為替変動リスクに晒されるというものである。尤も、21世紀初頭には、1929回避のための通貨政策と共に、1931回避のための金融機関なども整備されてきた。