日本のガラパゴス症候群 Vol.3(産業構造 | The Information Technology and Innovation Foundation)

本稿テーマの産業構造は、ガラパゴス化と関連はあると考えますが、直接的と言うよりは間接的なものかと考えております。また、この大きなテーマは、弊社が初期段階で承る基本的業務の範囲外であるため、深くは触れません。さらに、もちろん改善改革に向けた事実抽出等のために言わざるを得ない場合がありますが、英語で(国外に向けて)日本の弱点を声高に言うのは好みではありません。他方、日本にとって良くない情報が英語で世界的に公然と日常的に出されているという重みを認識しておく必要があるように考えますので、本稿でも日本語で簡単に挙げておきます。

@ITIFdc(English) が出してから五年半経つらしい The Good, The Bad, and The Ugly (and The Self-Destructive) of Innovation Policy | Stephen J. Ezell & Robert D. Atkinson(English) 30-31頁では、「…日本は本気で非貿易分野の成長に力を入れたことがないので、日本経済の約四分の一を占め世界に名を馳せる輸出者たる製造業だけが日本では成長し、世界レベルのサービス業が存在しないことが目を引く。….輸出外需頼みの国は、輸出市場が飽和してしまえば逞しいサービス業を持つ国に抜かれ衰えてしまう『一つの芸当しかできない子馬』となるリスクを孕んでいる。」とされています。内容が正しいように感じられてしまう現状が改善され、『日本は改革されて真に強くなり、one-trick ponyではなくなった。』、と書かれることになるよう望んでおります。


投稿者: ワールド ソルーションズ

国際的な諸問題の解決に結び付き得るよう、国際事情を少しずつ読み解きます。